さて、今年も最後の日となってまいりました。
このコラムを御覧頂いた方には、厚く御礼申し上げます。
このすばらしい日本で、あと、どれくらい学べるかわかりませんが、精一杯、学べるものを吸収し、融通無碍にあらゆる事象を観察して、天地の法則と神秘に感動していきたいと思います。
さて、明確な目標というものを持たない限りは、なあなあで、なんの変化もなく、自分の境地が変わることもなく終わってしまうことがほとんどでしょう。
店主の思いは、いろんな人に会って、面白いとわからなかったものが、面白いと気づかせてくれることを希望しています。
「 悟るにはどうすれば良いか?? 」
という質問に対しては、どの神霊も異口同音に、
「 固定概念をはずすことである! 」
としか言わないということですから、自分の思い込みが、一番、自分の成長、幸せを妨害しているということです。
来年は、酉年ですが、酉(鳥)はたくさんの卵を産みます。
では、皆さんは、来年、どんな卵を生み出すのでしょうか??
一番良い卵は、まさに、
「 福 禄 寿 」
といった、幸福の境地を維持し、お金を生み出し、健康体を獲得する卵ですよね!
その福禄寿を妨げようとしているものも、自分の固定概念です。
進歩とか進化という難しい言葉ではなく、要するに、もっともっと自分が体験できるであろう幸運な要素を、味わなくしている固定概念を破り、あらゆるものを受け入れ、吸収していく‘赤子の心’となることが最上というわけです。
歳が行けばいくほど、好みも鋼鉄のように固くなり、他を味わおうとすることもなくなります。
これを、店主は、「 老化とは、硬さへの移行である! 」と言っているのです。
物質的にも血管も硬くなり、思考も硬くなっていくということです。
ですので、店主も、いつまでも健康関連のお仕事をやっていこうという気もないのです。
人間のからだの神秘に感動し、「 寿 」を研究もしてきましたが、福禄寿の 「 禄 」、つまり、財を生み出すことも研究の課題にしたいとも思っています。
人を生かすことにおいて、政府開発援助金(ODA)のような、単に一方的にお金の支援をするというやり方もありますが、それでは、その与えられた人は、決して生かされません。
一つ間違えなくても、単に‘乞食’にしてしまうだけなのです。
これは、店主の好きなマザーハウスの山口絵理子さんに協力したバングラディッシュのチーフ男性の言葉が印象的です。
「 ODAは、わたしたちを乞食にした! しかし、絵理子は、自分たちが生活をする資を生み出す方法を提案したので、彼女についてきた! 」
というもので、魂の底からそう思えるのです。
「 エサを与えるのではなく、魚の釣り方を教える 」
ことのほうが、100倍尊いのであり、それこそが、恒久にその人を生かせる方法のはずです。
急増する‘生活保護’申請も、実際は、まともに働けるにも関わらず、それを不正してまで、わざと生活保護に頼ろうとする人が後を絶ちません。
本人は、周りの人もやっているから! と、なんの罪の意識もなく平気でやっていますが、
その業たるや、恐るべきものがあることをまったく知らないのです。
善なる意思であなたを救おうとしているものを欺いた時の罪は重いのです。
単に、儲かりますよ! という投資話に騙されて損をしたというのとはわけが違うのです。
仮に、国をだまして生活保護をもらえても、当然、来世や家族が、その不正して得たお金以上のものを失うときが来ることを知らないのですから・・・・。
さあ、ここで不正をして生活保護をもらっている人の来世の状況をみてみましょう。
ある悩みで、霊能者の先生に相談をしている女性の姿が・・・・
「 先生! うちの主人は、わたしが稼いだお金をことごとくギャンブルやお酒につぎ込んで、どん底の生活をさせられているんです!! 主人のギャンブルやお酒の癖をなくしてくれないでしょうか??」
「あ〜そうですか! ご主人様が、家計を粉々にするくらいそんなにギャンブルにのめり込んでおられるのですか!」
「では、なぜ、そのようなことになっているのか、神霊にお聞きしてみましょう!」
「う〜ん? ちょっと待てよ! これは〜!!」
「ご主人様が大事なお金を湯水のごとく減らすのは、奥様! あなたに原因があるみたいですよ!」
「エっ! わたしに原因が! 何を言っているのですか?」
「奥様、どうもあなたが前世で、国をだまして不正なお金を得ており、それが業として、お金が減るエネルギーとしてご主人様が業を刈るような現象として表れているみたいですよ!」
「このようなことは、日常茶飯事におこりますが、起こる現象に偶然はありません」
「与えれば、与えられるし、奪えば、奪われるという作用と反作用の関係は物理の法則です!」
「その不正をして得たお金の分は、来世の自分の財を減らすことになるのは当然ですが、それだけではありません」
「前世においても、その不正なお金を継承した子孫にも大いなる災いの種を残しているので・・」
「相続のときに、その不正のお金の業が、子孫の健康や家庭環境、財運に大いなる陰りを与えるのです。
「ちなみに、もし、ご主人様が財を減らすことをしてくれていなかったら、奥様は今頃、自身が病気になったりと、どちらにしても不幸という現象で清算させるのですから、まだ元気でおれるだけマシだったと思いますが・・」
「エ〜、そんなことが本当に・・・・!?」
ということになっている可能性が高いというより、店主がお会いしてきた霊覚者の実況中継でもあるのです。
何人も、自分の潜在意識の記憶をごまかすことはできませんし、神や仏が業を晴らすために不幸を与えているのでもありません。
単純に、作用と反作用のエネルギーの作用でしかありません。
もっと、因縁因果の道理をよく考えてみましょう。
起こる現象は、すべて自分の発したものが返ってきているだけであるということを!
これが本当に理解できている人は、いかなる不幸なことがあっても、それはすべて100%、自分に責任があるということしか考えない人です。
止まっている車に、一方的に車が突っ込んできてむち打ちで苦しみ続けても、一生懸命支援した人がそのお金を持って逃げようとも・・・・
そう思い切れる人なら、恨みもなく、苦しんだ分だけ業の量も減っているということも考えれるはずです。
残念ながら、宗教者ほど、この理屈がその時にはフっ跳んで、ひたすら相手を恨み倒しているのです。
そのような人には、仏典も聖書もすべて無意味ですし、神や仏という言葉も禁句にしなければなりませんし、おかげ信仰の対象でしかありません。
ですから、何をさておいても、福、禄、寿の「 福 」という、幸福感を落とさないような考え方の完成を先にしなければならないのです。
「 福 」とは、いかなる環境、状況でも、想念がマイナスな否定的な境地にならない訓練がなされ、揺れ動かない幸福感を維持できることを意味します。
これができずにして、真の「 福 」などありえないわけです。
健康体で、10億以上のお金があれば、それが絶対「 福 」であるかというと、そうとも限りません。
先の相手が一方的に悪いと思える被害、人間関係のもつれ、お金を失う恐怖心、家族の病気、将来の不安などいろいろある中で、すべて心の平安こそが福の根源であり、一番先に達成しなくてはならないものです。
周りの環境によって、コロコロと動かされている心ではお話になりません。
「 天国的な気分で毎日を過ごしたい!」 と真に望まれる方がおられるなら、簡単にできます。
北朝鮮に行って、政治犯が収容されるようなところに1週間体験入学させてもらいましょう。
女性は、レイプされ性奴隷となり、何gかのトオモロコシしか与えられず、ゴキブリやネズミを食べていかねば生をまっとうできないのです。
そんな地獄を体験すれば、日本に帰ってくれば、すべてが天国と化すことは間違いないでしょう。
ようするに、最低を体験したほうが、考え方の工夫をせずとも天国を味わえるということです。
不幸な心にさいなまれる人は、自分よりもはるかに苦しい環境にいる人との「 比 較 」ができない人でもあるのです。
ということで、来年は、店主も、福、禄、寿の「 福 」の完成を目指し、そして、「 禄 」も研究課題としていきたいと思います。