さて、久々となってしまいましたが、黒ごまをボリボリ食べながらコラムに向かう店主です。
最近は、徳島にも地震があったりと、本当に騒がしいのですが、歳とともに変化率が少なくなってきています。
自主的に動く行動範囲というのは、その人の心の若さに比例しているように感じます。
15年前くらいには、週に1度は、100km以上離れた香川県に‘うどん’を夜中でも食べに行っていました。
しかし、今は、会社と家との往復しかありません。
それだけ保守的になっているということです。
そして、なにかの習得においても鈍ってきているような気がするのです。
このことを考えていると、一つのおもしろいことに気づきました。
すなわち・・・・・「 理 解 力 」の大きさに関わることを・・・・
それでは、今回は、このことについてお話をしてみたいと思います。
店主は、いろんな人とお話をするたびに、スゴい記憶力ですね〜!! と言われます。
しかし・・・
まず、IQなどまったく高くないし、学業の成績など大したことがありません。
学生時代であれば、劣等生の部類に入ることは間違いありません。
ただ、その記憶力が良い、と思われる面に関しては、
「 興味がある好きなことだから覚えている 」
だけの話で、自分の興味のないものにはまったく知りませんし、無能です。
これは、どんな人も同じことが言えます。
では、人が記憶力が良い! と感じている部分とは一体何なのか??
ここがとても重要なことで、よ〜くお聞きいただきたいのです。
きっとヒントとなると思いますので、ある例をあげてみたいと思います。
ちょっと前、ネットのユーチューブで、「いつするの? 今でしょう!」で超有名な林先生の出ていたテレビ番組を収録したものをたまたま見たのです。
すると、その番組の中に林先生の予備校のアシスタントをしている女性が出ていました。
名前を’秋山果穂 ’さんというらしいのですが、彼女はウルトラ級の才女であるということ。
現役で東大医学部に合格し、偏差値は93というわけのわからない全国上位をキープしていたという・・
そして、おまけに準ミスという信じられないような美貌の持ち主という肩書きにも恐れ入ります。
その秋山さんが、どうしてそんなに優秀で、どんな勉強法をしていたのですか?? という質問に対して答えた内容に店主は反応したのです。
「なるほど!」と。
では、秋山さんは何と語ったのか??
「わたしは勉強しているとき、今覚えたことが他人にきちんと説明できるか? を自問自答しています!」 と。
皆さんには、この意味が理解できるでしょうか?
一番わかりやすいのが数学ですが、その解法に理由が言えず、ただ何となくでなく、きちんとその解法の根拠が言えるか? ということです。
英語なら、なぜ、その解答に‘ i n ' ではなく、‘ o f 'という前置詞にするのか?
その根拠を明確にできるかどうかを自問自答しているのです。
でなければ、すべてカンで当たっているだけで、別の問題がくれば解けなくなってしまうということです。
ようするに、あらゆる思考に、その話をする根拠が自分なりにあるということです。
もっと簡単に言えば、
「 他の人にいつも教えるつもりで学習する 」
ということです。
カンでは、他に人には何も教えられませんからね!
店主も、すばらしいことを知って、「これは覚えておこう!」 と思ったことは、他人にお話ができるようにと思考が働いているようなのです。
これが、いつまでも頭に残っているし、具体性があるので、聞いている人が非常に詳しく感じる所以だと思います。
人に話すときは、具体的であればあるほど、真実性と説得力があるのは当然です。
「なんとかという人が、80歳で○○の偉業を達成した!」では、説得力に欠けますよね!
そのようなわけで、受験生をお持ちの方であればあるほど、この他人に説明ができるかどうか? という視点でお子様に自問自答することのクセ付けをされると、きっと成績も短期間に飛躍的に上がることと思います。
何かを記憶するとき、単純に反復をするよりもより効果的で、記憶も残りやすくなっているはずです。
ということで・・・。
最近、人とお話をする機会が少なくなってきた=人に説明する必要がない ことが理解力の欠乏に継っていると気づいた店主です。