今、このコラムを書いている23:00過ぎにも、顔から汗が噴き出している真夏日のような異常な気温です。
これでは、11月のセミナーの原稿がまともに書けませ〜ん! と唸っている状況です。
先日、収録した講演録も、1〜4章に分けて撮って頂いたにも関わらず、3〜4章の音声がまったく入っていないハプニングはあるわで、かなりブルーになっているにもかかわらず・・
最近、マイナスなイーメージしか浮かんでこないところに、追い打ちをかけてくれるなんて!
ということで・・・・
今回は、人間の考える思考の欠点ともいうべきものについて、少しお話をしてみようと思います。
題して、「 不幸というものはない! 」ということについて。
このテーマは、非常に大切なものを訴えている、すばらしい格言です。
人間の思考を端的に捉えたものだと、店主も絶賛しているもので、
「 自分の周りに起こっている事象について、人間みな感じ方、捉え方がすべて違っている! 」
ということに気づきなさい! ということに集約されます。
つまり・・・・
仮に、苦しい、つらい状況に同時に遭遇したとしても、Aさん、Bさん、Cさん〜Zさんが、皆、同じだけ心に苦しみと葛藤を受けているか?
ということを‘客観的’に考えた場合、皆、同じ苦しみを感じていることはないわけです。
その個人個人によって感じ方は千差万別で、ある人は、1の苦しみで、ある人は10の苦しみに感じていることはあるでしょう。
であるならば、結局、不幸というのは、その人の感じ方、捉え方によってすべて決定されている、ということがいえるわけです。
これは、当たり前のことです。
しかし・・・・
その苦しみから脱したいと思う心とは裏腹に、先のことがまったく考えられなくなったり、自分が世界でもっとも悲劇の主人公になっているのが人間です。
あくまでも、苦しみというものの大きさは、自分の心の‘反応率’でしかないはずなのに・・・・・
ですから・・・・
自分が作りだす妄想こそ、‘苦しみの正体’ですので、 起こっている現象そのもの=不幸 ではありえず、
それを不幸だと勝手に思うことが、不幸を実体 にしてしまっているわけです。
そんなときは、 「○○さんであれば、どう対処するだろうか?!」
「○○さんであれば、もっと落ち込んでいるだろうなあ?!」
と、自分だけの世界で考えずに、一度、他人とその不幸と思える現象を共有して、必要以上に落ち込んだり、絶望しないように考え方の工夫をしなくてはなりません。
これを、いつもお話している‘ 悟り ’ということでもあり、このあたりの心理追求は、アメリカの機関を観察すると優れていると思えるのです。
というのは・・・
よく映画でも見られるように、FBIや軍隊は2人でチームを組んで行動するように指導しています。
‘Xファイル’でも、モルダー捜査官とスカリー捜査官は、いつもペアーで行動していましたよね〜!
なぜ、一人の単独行動をさせないのか?
それは、2人で行動すると、外界から来るあらゆる不安や妄想を少なくすることができる、という心理学の応用をしているからです。
一人でいると寂しいし、2人で行動する方が、前進する力が加速するのです。
飛び込み営業をするのでも、一人でするのと、2人でするのでは天と地の差の精神的負担です。
ということは・・・・
この心理を応用すれば、今、苦しいことが起こっているとしても、それは自分一人の抱える問題だと考えずに、誰か友人と共通の問題であると置き換えてしまうことです。
例えば、会社を設立しようと、2人で共同経営しようとしている中で問題が発生したとか・・・・
あるいは、問題を抱えてどう対処しようとしているのかを考えている自分を、もう一人の自分が客観的に観察することができるようになれば、苦しむという心から離れることはできます。
これを想念の分散化、あるいは、客観視化と呼んでも良いでしょう。
これもすべて、間脳視床下部のダメージを最小にする方策ということがいえます。
今、何かに悩んでいるとすれば、
「隣の○○さんであれば、この悩みごとでどのくらい苦しむだろう??」
「ねえ、もうひとりの自分さん! この問題をどうやって解決していくつもり?」
など・・・どのように考えても自由ですし、一人で抱え込むことだけは避けるようにしていきたいものです。
そして・・・・
悩むヒマ(時間)があれば、その解決への具体的な行動を取るように努力するのが最もベストであることも間違いないことですが・・・・!
そこで、‘人に相談する’ というツール(手段)を使わない手はありません。
とにかく、まずは、人に聞いてみると、3人寄れば何とかですので、数が多くなればなるほど、いろんな智恵をくれることでしょう。
答えは、他からやってくる場合が圧倒的に多いものなのですから・・・・・