店主 内藤
世の矛盾、スジの通らない事に店主・内藤が吠える!
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痛快!店主のひとりごと
店主のひとりごと Vol.230
冷やさなければならない所
2012.04.12

さて、前回は‘凶’という名のついた人体の部位に注意しましょう! と言いました。

‘胸腺’という個所をさするだけで、リンパの活性が起こるということですが、ここでやはり言っておかねばならない大切なことがあります。

それは・・・・

‘刺激の強弱’について・・・です。


先に、‘湧泉’というツボ刺激によって、体内の毒素が出やすくなるとも言いましたが、実際、水銀などの濃度が一気にドバ〜と普段の3〜5倍‘尿’から排泄しているデーターがたくさんあります。

このような内容を聞くと、中には・・・

「なるほど!  ツボ刺激をすれば、それだけ体内の有害な毒素も出るのなら、デコボコとした突起が付いたスリッパを利用すれば、一番効率良く歩くたびにツボを刺激して最高じゃん!!」 

と、考える読者もおられることでしょう。


しかし・・・・

実際は、良くなるどころか、まったく効果のないものにしてしまう可能性すらあるのです。

この意味がわかりますでしょうか?



店主は、今まで何度も言っておりますように、すべての反応は、脳の刺激による反応であるということですので、

このツボ刺激スリッパは、‘刺激する頻度が高すぎる’ため、最初いくら痛くても、脳が慣れ(またはマヒ)て、痛くなくなってしまっているのです。 

もっと言うと、これこそ、あの便秘解消のために使用しているキツイ下剤とまったく同じことになり、刺激に対して脳がマヒした状態に陥ってしまうのです。

ですから、さらなる‘もっと大きな刺激’を与えないと、便通が来なくなったり、毒素排泄の効果が薄らいでしまうのです。


あくまでも、刺激というのは、ソフトであることが絶対条件なのです。


整体の世界でもそうで、ギューギューキツく揉むやり方は要注意で、揉んでいる時は気持ちが良いのですが、それは、時間の経過とともに、筋肉自体を硬くしている恐ろしい結果を生んでいるのです。

これを店主は、‘ペンダコの原理’と呼んでいます。


すなわち・・・・


よくお勉強している人は、鉛筆を指に何千回、何万回ギューギューと押していますので、当然、指そのものの皮膚は、外界からの刺激によって硬くなろうとします。

こんなことは、本来、誰もが考えられることのはずですが、実際は、まったくわかっておらず、プロのトレーナーでもキツく揉んでいる人が多数見受けられます。

最初は、3カ月に1回でよかったものが、2カ月に1回、1カ月に1回、2週間に1回・・・・

あくまでもソフトタッチが絶対の基本となることだけは知っておいて下さい。




それでは、今回は、前回の内容の延長線とでもいうべきお話をして参りましょう。

前回が、‘凶’という名が付く所を焦点としましたが、今回は、‘冷やさなければならない所’というのがテーマになります。


このように言うと、「エっ、 人体で冷やさなければならない所ってあるの??」

と、一瞬、戸惑うかもしれませんが、ちょっと考えると、誰もがわかる個所はあります。 

それは、・・・・まず、‘脳’ですよね!!

「アっそうか! 冷えが大問題になっているから、てっきり、すべて温めなければならないと勘違いしてた〜!」

という方もおられると思いますが、では、もう一か所、冷やさなければならない所は??


ウ〜ン、わかんない!? って。

実は、このコラムではすでに紹介しているんですけど!

ハイ! それが‘脾臓’だったのです。

( ※ 詳しくは「神秘な臓器」で確認。)


前回は、‘凶’という忌み嫌う漢字の奥の秘密を説明したついでに‘脾臓’もそれに準じると説明しましたね。

そして、この脾臓こそ、施術者や陰陽学では、もっとも健康を維持する重要な臓器であるとも・・・・


古来の言葉をそのまま借りれば、

「腎臓は先天の気、脾蔵は後天の気をつかさどる」


というのがあるのですが、腎臓のエネルギーダウンには、先に脾臓のエネルギーダウンが起こっているとも考えられているのです。

そして、これまた脳との共通点こそ、まさに‘冷やさなければならない個所’だったのです。


人体上、本当に重要な、そして、特異な性質を伴っていることに気づかねばならないのです。

これらも、すべて人智を超えた‘漢字’というものから割り出される神秘だと思います。 

そして、この脾臓の活性法を実施すると、腎臓は特に大きくパワーアップし、‘臓器全体’のエネルギー上昇が見られるということを優秀な治療家は確認してきたのです。



その脾臓パワーアップ法の最短コーズに、‘太陽光を当てる’というのがあります。

ただ、この方法で注意すべきは、5、6分くらい太陽光に当てる、というもので、何十分も当てるというものではないということは覚えておいて下さい。

‘過ぎたるは及ばざるがごとし’の典型的な個所でもあり、先の過剰刺激と同じものとなります。


また、他の方法に、脾臓をひんやりとした水にぬらしたタオルで冷やし、湯で温めたタオルで交互に刺激してもすばらしい効果を発揮するといわれています。

順序は、冷やす→温める→冷やす の順ですが、さするだけでも効果はあります。

脾臓は、左肩甲骨の下あたりにありますので、詳しい位置はネットで確認してください。



治療家の先生方も、胸腺と脾臓の刺激を行って頂き、患者さんの生命力の底地をできるだけ上げるように工夫されると良いでしょう。

今回のテーマは、‘凶’と‘冷やす’特異な個所でしたが、人体の不思議な漢字の意味はまだまだありますので、よ〜く観察してみて下さい。 

その個所は、必ず、全体の臓器を活性化する大いなる治療ポイントになっているはずですから・・・・・