さて、前回は、何を食べ、どのくらいサプリを取ると便がきれいになるのか? を基準に考えなければいけないということをお話しました。
人間は、精神状態、食べたもの、そして、厳密には、皆さんのまったく想像もできない‘天体の運行’によって、刻一刻と健康状態は揺れているのです。
‘天体の運行’とは、女性の‘月経’という漢字が、月の周期とリンクしているということでも想像できるかと思います。
‘調子’という普段何気なく使う言葉にも、得体の知れない未知のエネルギーの作用を感じさせる要素はあるのです。
その意味がわかる例として・・・・
例えば、プロ野球なんかを見ていますと、今日、ある投手がノーヒットノーラン近くを達成した! という実績があったとして・・・
同じ週に、同じ相手ともう一度試合をした時、対戦する選手はまったく同じなのに、ポカ打ちというくらい散々打たれ、ノックアウト! となっているケースは数多くあります。
一般の人たちは、これを‘ツキ’という表現を使います。
‘バイオリズム’ではありませんが、やはり、人間を支配する何らかの‘リズム’があることは間違いありません。
同じ力量で戦い、どうしてこれほどまでに良い時と悪い時が出てくるのか? をはっきり言える人が現れたら、その人は勝負の女神様になっていることでしょう。
ただ・・・
そのツキをツキでなくすための努力が、以前、‘進化する人’として紹介したイチローのあの‘技術’という言葉の重みに集約していくわけなのですが・・・
さて、これから本題に入っていきたいのですが、
「今、あなたにとって宝は何ですか?」 と問われれば何とお答えになるでしょうか?
「両親」「兄弟」「彼女(彼氏)」「お金」「愛車」「家」・・・・とお答えになるでしょうか。
でも、・・・・
今回、店主の言いたい‘宝’とは、今までの固定観念では好きではなかったものが好きになるようにしてくれるものを、あえて‘宝’と言いたいのです。
誰でも、嫌いなものより好きなものが多いほうが良いに決まっていますし、幸せ度も増しますから。
しかし・・・
その好きなものが増えてくことを妨げている最大のものも、自分自らの‘固定観念’であることも間違いありません。
その典型が、食べ物の好みであることは皆さん賛同してくれる事だと思いますが、この好みをいきなり変えるのではなくて、おいしくないものもおいしいものに味付けして料理してくれる方などは、まさに天使としか言いようがありません。
この料理の点では、店主は永遠に恵まれていないのですが・・・・・(悲!)
同じように、おもしろくなかったもの、無関心だったものをおもしろく感じさせてくれるキッカケを作ってくれた人なり、本が、ここでは‘宝’なのです。
よろしいですか?
おいしくなったその料理そのものが宝ではなく、きっかけを与えてくれたものが‘宝’なのです。
自分で固定観念を破るだけの力量のある人など、千人に一人もいません。
固定観念をドンドン破ることができる人ならば、一つのことだけをズ〜としておらず、ありとあらゆる分野で活躍しているという実績があるでしょうし・・・
ちなみに、このような固定観念のない融通無碍(ゆうずうむげ)の人は、なぜか非常に‘子供っぽい’ところがあり、天真爛漫な無邪気さが必ずあるのです。
これが、過去の聖人たちが言った、「すべて赤子のこころになりなさい!」という教えの特徴でもあるのです。
ただ、私たち一般の人は、いきなり‘赤子のこころ’にもなれませんので、いろんなことのおもしろみを教えてくれる人なり、本、機会にめぐり会えるように、いろんな会合、友人との会話の機会を多くしたほうが良いでしょう。
特に、これからの友人は、いろんな分野の友人を最初は苦手でもできるだけ作り、そこからおもしろみを見出すよう、自分自身もある程度努力することは必要です。
自分の周りにあらゆる分野の友人が‘自然’にいるようになると、それだけ‘器’も大きくなったということであり、それだけ楽しみのジャンルも増えているという結果も起こっています。
あらゆるジャンルに精通する人は滅多にいないので、まずは、異業種交流会などには率先して参加したいものです。
家の中にジ〜といるのでは、楽しみを増やしてくれる‘宝’には、まず当たりません。
孔子も「運命は動よりて生じる」と言っているのですが、まさに‘動く’ことによって運命の方向性は加速して変化していくということです。
動くことによって運命を変えたちょっと変な実話なのですが・・・
ぜんそくの発作で苦しんでいた一人の男性がいました。
そのぜんそくは、また非常に苦しく、1年365日、毎日、発作が起こって苦しみ抜いていたのです。
あまりに苦しいので、‘もうこれは生き地獄だ〜!!’と絶叫し、ある時、思いあまって自殺をしに海に向かったのです。
そして、海に着いて、防波堤の上から飛び込み自殺をしようと眼下を見下ろした時でした。
体は海の中に飛び込もうとしているのに、海の上にプカプカ浮いていたあるモノに心を奪われ、足がなぜか止まってしまったというのです。
そのあるモノとは・・・・
冬の凍りつくような海に、なぜか小さな小枝のようなものがプカプカと無数に浮いていたのでした。
男性は、「なぜ、こんな小枝が無数に海に浮いているんだろう・・・」と不思議の念が一瞬湧き起こったのです。
そして、しばらくすると、その場に漁師らしき男が通り過ぎようとした時、思わず聞いたのです。
「すいません!あの海の上に浮かんでいる無数の小枝はどこから流れてきているかご存知でしょうか?」
すると漁師は、「そんなことも知らんのか?! あれは‘止まり木’と言うんや〜!!」
「止まり木・・!? 何ですかそれは・・・??」
「止まり木を知らんのか? 止まり木と言うんは、渡り鳥たちが何千キロという旅をするとき、疲れて一時海の上に不時着する時に、浮かぶための木のこっちゃ!!」
「あっそうですか・・・・・!」
と、漁師からその不思議の正体を知ったわけなのですが、その時、男性は、非常に寂しい思いに襲われていたのです。
「鳥たちも生きるために命がけでこの海を渡り、温かい所へ飛ぼうとしているんだ。」
しかし・・・
「生きたくても疲れきって、そのままこの冷たい海の中に死んでいっている鳥もたくさんいるに違いない・・・・」
「今、自分は苦しいとはいえ、自らこの尊い命を断とうとしている・・・・」
としばし反省し、ついに、自殺を思いとどまり、そして、その男性は、今、苦しみを起こしている根源であるぜんそくの発作を徹底的に研究し、何がこの発作の原因なのかを命がけで解明することを決意したのでした。
そして、医学の医の字も知らないのに、万巻の医学書、伝承医学を読みふけ、ついにそのぜんそくの諸悪の根源を解明するに至ったのでした。
ちなみに、その男性が解いたぜんそくの発作の一番奥にある原因とは、ビックリ!
‘腸内悪臭腐敗便(宿便)’ というのが結論だったのです。
この悪臭腐敗便こそ、脳の自律神経の働きを阻害するものだという絶対の確信を、命がけの自らの体験を繰り返して悟ったのでした。
これは、店主が、いままでお知らせしてきた、‘肺と腸は表裏一体の裏と表の関係にある’という原理ともピッタリ一致しているのです。
あるドクターの、ぜんそくの時、無理矢理でも浣腸をすれば発作が軽くなるという、という言葉にもその事実が如実に物語っているのです。
肺を改善したくば、まず腸の改善がもっとも早いのです。
話は戻りますが・・・・
ようするに、この場合、男性にとっては‘止まり木’が、人生の方向性を変えてくれた‘宝’となるわけです。
人間、自分であれこれ考えても、結局堂々巡りのことしか考えれず、方向性を変えるまではいきませんので、まずは、動いてみることです。
ニっちもサっちも行かなくなった時は、まず、違った景色、人、本に触れ、その別なエネルギーから新鮮な息吹を受けることが良いのです。
そこには、きっと本当の‘宝’が待っていてくれることでしょう。