さて、最近、人と会っていると‘肩コリがひどい’‘目がかすむ’という症状を訴える方が実に多くなっている気がします。
そこで、今回は、これら日常生活の中でもっとも多い不定愁訴に対する解消法をお話してみたいと思います。
それでは、まず‘肩コリ’について・・・・
この肩コリについては、一番てっとり早い解消法は、やはり、‘ゴムバンド’を利用した筋肉圧縮法が抜群の効果を発揮するでしょう。
この原理を簡単に説明するとすれば・・・
実は、昔のお百姓さんが利用していた方法で、何時間もへっぴり腰で田植えをしていると、足は、まさに‘棒’のように硬くなり、むくみの極致となっていました。
そこで、その棒のように硬く、むくんだ筋肉よりも上の太もものところにゴムをギューと締め付け、1〜2分待って、そして、ゴムを緩めて一気にドバっと血液を流しこむことによって、固まった筋肉の中の老廃物を流し、豊富な酸素を送り込んで‘軽い足’の復活を促していたのです。
以前から説明しているように、静電気も血液もじ〜とそこに滞留していることがダメなわけで、新鮮な酸素やミネラルを流し続けなければならないのです。
そして・・・
今回の肩コリについても、このゴムバンドは福音をもたらす秘密兵器となってくれるのです。
その利用方法を説明すれば
●2m〜3mのゴムバンドを用意し、肩幅くらいに両手を前にして、あやとりのようにゴムを8の字に交差させます。
●次に、その交差させたゴムをそのまま首のうしろに回します。
●そして、8の字の片方の円の部分を片方の肩からゆっくり伸ばしながら腕の付け根に入れます。
●同様に、残りの8の字の円の部分をもう片方の肩にはめていきます。
以上がやり方で、前から見ると、ちょうどリュックサックをしている時のベルトのようになります。
そして、このゴムバンドによる‘締め付け’をした後、片方の肩からゆっくり上下に上げ下げすることを1〜2分して、次の肩も同様な動きをして終了です。
すると・・・・
鉄を背負っているような肩も、あ〜ら不思議! 憑きものが取れたかと思えるくらい軽くなってしまうのです。
このような方法は、現在、‘加圧トレーニング’というメソッドとしてさらに研究されていますが、原理はお百姓さんの足のむくみ解消法が原点だったのです。
ただ・・・・
この筋肉圧縮法は、即効性はありますが、持続性には限界がありますので、もっと根本も攻めなければなりません。
そこで、店主がおオススメするのは・・・・
以前から指摘している‘背筋力の強化’と‘頸椎筋肉の弛緩’となっていくのです。
肩コリで苦悩している方は、肩甲骨のあたりにある‘肩井’(けんせい)というツボが、本当は急所であり特効ツボで、肩甲骨のあたりを指で押していくと、非常に痛い個所がそのツボの可能性が高いのです。
そこを直接押していくと良いのですが、ツボに頼らず、‘肩井’を刺激する方法はないのか?
となれば、それが、まさに背筋力の強化に解消法が眠っているわけなのです。
つまり、事務ワークやある一定の姿勢を長時間した場合、必ずといってよいほど背中は丸くなっているはずで、それが‘肩井’に痛みを覚えるほどの静電気を溜めこんだということが考えられ、その逆をすれば自ずと解決されるというのも真理です。
ですから、背骨を弓なりに反って、背筋力をつける運動をすれば、そのまま肩コリそのものを解消でき、腰痛の消滅にも直結しているのです。
‘背筋力をつけること’これが今後の健康のテーマに大きくクローズアップされていくことは間違いないでしょう。
そして・・・・
‘目がかすむ’‘偏頭痛’といった症状を作っている原因は、頸椎1番あたりの筋肉の硬直の可能性が非常に高いのです。
そこで、この頸椎神経の圧迫を解除するために、一番てっとり早い方法こそ、お風呂でゆっくり首を左右に回転させたり、特に足首をクルクル回したり、上下にできるだけ反らす、という一連の動作をすることなのです。
これも、以前から強調していることですが、整体の世界では、古来より
‘手首、足首を操作し、肩コリ、腰痛の痛みを取れれば一人前’
という法則があり、逆に言えば、足首、手首だけですべての筋肉を緩めることができる、ということも意味しているのです。
‘痛みはすべて筋肉の緊張’であり、痛い所を直接揉んだり、押したりするのはポイントがずれている、というプロ中のプロの共通の見解なのです。
そして・・・
もうお忘れになっていると思われる店主の秘中の秘の脳への血流を上げる法である、‘中指そらし’こそ、実は、全身のツボを一気に刺激するくらいの破壊力のある法なのです。
特に、中指の爪の横近辺の刺激は、脳そのものへの刺激と重なっているのです。
もし、サーモグラフィーで、中指そらしをしている時の脳の血流状況を見れればビックリされることでしょう。
これだけで、‘かすみ目’‘疲れ目’などは解消してしまうことでしょう。
頸椎筋肉の緊張圧迫で脳への酸素量が減り、目という毛細血管の集合体のところには真っ先に血流不足が起こり、機能不全となるのは当然で、脳の血流不足で最も顕著に表れやすい場所でもありますので、脳の酸素量を計るバロメーターにもなりえます。
このように何度も説明しないと、このコラムの愛読者の方々もほとんどの方々が内容が竜宮城に飛んで行っているようですので、繰り返しご説明するわけです。
脳細胞そのものは手首と連動し、足首は頸椎筋肉、内臓の筋肉に連動しているのです。
‘首’のつく個所は、超重要ポイントであることは今後も変わりません。
アっそうそう! 言い忘れていました!
あの観月ありさちゃんは、撮影活動で睡眠不足が続いた時、ポイントをついた体の疲れスッキリ解消を実施していました。
その方法とは・・・・
お風呂に入る時、1時間半の半身浴をしながら、息を細く長く‘吐き切る’呼吸法をするとか・・・・
すると、ダ〜と汗が猛烈に出てきて、普通にお風呂に入っただけの時に比べ格段にスッキリになるということを体験しているようです。
この腹式呼吸の偉大さは、脳を安定させ、体のリセットボタンを一気に押してしまうことがよくわかります。