店主 内藤
世の矛盾、スジの通らない事に店主・内藤が吠える!
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痛快!店主のひとりごと
店主のひとりごと Vol.119
偶然という法則性
2009.10.28

最近は不況を反映してか‘FX’‘競馬’あるいは‘ロト6’という投資系、ギャンブル系の話題がどの雑誌を見ても華々しくかざっています。


このいかにもギャンブルそのもののようなことにお金をつぎ込むことは、いかにも愚かな!と思えるものですが・・・しかし、学ぶべきものは確かにあるのです。



新聞紙上では、一介の主婦が4億円の脱税・・・、競馬で得た収益160億円の所得隠しのデータ分析会社・・・


と、明らかに相当な確率でもって的確に予測しているという事実で、ちょっとした分析やカンではありえない実績です。



つまり、株の動き、為替の動き、馬の順位という不規則な動きにも・・・実は、‘ある自然界の法則’の動きに似通っているということが判明しているのでした。



その自然界の法則といわれるものの一つに‘フィボナッチの数列’というものがあるのです。




このフィボナッチの数列というのは、数学が好きな方はご存知だと思いますが、・・・


パイナップルや松ボックリの実の付き方、カタツムリの渦巻き、果ては銀河宇宙の渦の巻き方の法則性の公式で、一見、不規則に見えるバラバラな動きにもはやり法則性があるのです。



この不規則な動きにも‘ある規則的な法則’があるということは、見方を変えれば、‘この世の起きている事象に偶然はない’ということを暗黙の内に訴えているのです。




人間の運命といわれる栄枯盛衰というリズムも、はやり、その人固有の周期というものが存在している可能性もあるのです。




‘釣り人’のことを太公望といいますが、この太公望という人は中国の周時代実在の有名な軍師でした。


この太公望は、易学の大家でもあり、自分の運がいつ頃出てくるかを知りつくしており、その時がくるまでひたすら釣りをしていたといいます。



その釣りばかりしている太公望に妻は愛想を尽かし、

「生活のために働きもしないで毎日釣りばかりして・・・もう別れてください!」と。


そのまま妻とは別れ、太公望は自分の運の発動する時を待っていました。



そして、その時が到来し、時の皇帝に自分が今までしたためていた軍略を説き、一気に国家の枢要の地位までのし上がったのでした。


すると、ある時、別れた妻がやって来て、太公望に言いました。


「あなた、わたしとよりを戻しませんか!?」


すると、太公望は酒を飲んでいる途中、その酌(しゃく)に入れていた酒をポトポトと地面に落とし、妻に言いました。

「もし、今、落とした酒をこの酌に戻すことができるならば、おまえとのよりを戻してやろう」と。



これが、有名な故事である‘覆水盆に返らず’の語源なのです。


この故事の意味には、困っている時は非協力的な争いの関係になるのに、ちょっと調子が良くなると手の平を返したように愛想よくなるというのは都合良すぎるという意味の他に


‘人間にはチャンスの時期が必ずある’ということを示唆しているのです。


陽の目を見ていない人がいても、必ず、陽の目を見ることができる時はあるので、決して悲観せず、前進あるのみでガンバッていきましょう。