さて、皆さんは、体内で分泌されるホルモンの中で、「 美 容 」に素晴らしい効果があるというホルモンをご存じでしょうか?
「 ナニナニ、美に素晴らしいホルモンって?? 」
「 ‘イソフラボン’のような女性ホルモンかしら?? 」
と想起されると思いますが、それはそれで間違ってはいません。
しかし、・・・・
今回、皆さんに知ってもらいたい「 美容ホルモン 」があるのです。
そのホルモンの名こそ、
「 オキシトシン 」
と言います。
聞いたことがある方もおられると思いますが、今のところ、まだまだメジャーではありません。
ダラダラと夜遅くまで起きていると、美容には良くない、ということを聞いたことがあるかもしれません。
これこそ、まさに、「 オキシトシン 」が分泌されにくくなるということなのです。
この‘オキシトシン’というホルモンは、別名があり、
「 出産ホルモン 」とか「 愛情ホルモン 」
とも言われています。
出産の時期に、脳の本能の座である‘視床下部’から分泌され、子宮の収縮を促し、陣痛や分娩を起こします。
また、「 人から愛されたり 」「 優しくされたり 」「 マッサージを受ける 」と分泌することもわかっています。
しかし・・・
ここで、今回、ぜひ、皆さんに知って頂きたいことがあるのです。
それは・・・
「 愛情で人を世話した人自身にも、ドバドバとオキシトシンが分泌されていた 」
という事実なのです。
これは、とてつもなく重要です。
通常の男女間の愛の想いやスキンシップの時にも、「 オキシトシン 」は分泌しています。
そして、‘心から’誰かをケアーしたり、応援する時にも、ドバドバとオキシトシンは出ているのです。
さらに、この「 オキシトシン 」は、最近の研究では、
「 ストレスを緩和させる抗ストレス作用がある 」
ということも判明しており、愛情を持って他人のためになす思いは、美容にも精神的にも素晴らしい効果を発揮するというなのです。
ですから、人のために「 祈 る 」という宗教的な思いも、結局は、自分の肉体や精神にもプラスにもなっているということなのです。
やはり、ポジティブな思いは、あらゆる面で良いように、天地創造主は人間を作っているようです。
太平洋戦争直後の昭和の時代には、物もなく、ほとんどの人々が、ひもじい、飢えにも直面していました。
昔ほど、‘子だくさん’という傾向もあり、ひもじい思いで、お腹を空かした子供たちを見ていた母親の気持ちは、いかばかりのものだったでしょうか?
まさに、極限のストレスを抱えていたはずなのです。
しかし・・・・・
その極限のストレスの中でも、そう簡単に病気にもならず、必死で働き続けることができたのは、なぜなのか?
これこそ、子たちを助けんとする愛情の塊が、抗ストレスホルモンたる「 オキシトシン 」をドバドバと分泌させていたに違いありません。
これは、何か使命感をもって生きている人たちにもすべてに当てはまります。
この医学的な発見は、
「 何かを生かしたり、守ろうとする心は、自分をも守る 」
ことの示唆であり、自分のためだけにしか思えない人は、損もしているということを暗示しています。
もっとズバリ言ってしまえば、
自分の魂の想いである
「 良 心 」
の心のまにまになしたことは、美容にも内臓にも最高であるということです。
ところで・・・
この「 オキシトシン 」を分泌するためには、想いの力がなければダメなのか??
となれば、そんなこともないのです。
高橋徳さんという「 オキシトシン 」の研究をしておらる医師が、おもしろい発見しました。
それは、このコラムでもよく紹介している「 ツ ボ 」を刺激してもオキシトシンは分泌するということ。
そのツボもたくさん調べて、特に有効とされる所に、
「 足の三里 」
「 手の合谷 」
などを挙げておられます。
「 足の三里 」「 手の合谷 」などは、まさに、「 鎮痛のツボ 」としてつと有名です。
この鎮痛作用こそ、「 オキシトシン 」が担っていた可能性があります。
「 足の三里 」などは、江戸時代の記録に、243歳の万平、その妻たくが222歳まで生きたという奇跡的な記録を生んだ神秘極まるツボであり、ある大物の医師が、ガンのエネルギーを弱めることができるツボとして教えてくれたツボでもあるのです。
ですから、人を愛せない人などは、ひたすら「 合 谷 」や 「 足の三里 」を揉んでおけば良いでしょう。