店主 内藤
世の矛盾、スジの通らない事に店主・内藤が吠える!
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痛快!店主のひとりごと
店主のひとりごと Vol.200
意志のちから
2011.07.26

さて、最近、‘意志の力’といいますか、意志の強さというものの大切さをしみじみ感じています。

意志ということを、もっと別な表現をすれば‘信じる力’と言えるかもしれません。


この意志の力の大切さを実感したのは、店主が関係してきたガンの方から特に学んだ経験が大きいのです。

ガンになって、医師が‘余命○○月’と言うと、なぜか、その月数しか本当に生きておられない患者さんも多数いたのですが、その余命宣告を受けても、まったくはずれ、以後、数年もしくは数十年生きている患者さんもおられるのです。

特に、余命半年と宣告されたある肺がんの女性は、店主の一番の記憶に残っている方で、医師の宣告から以後7年以上も生きておられました。

その女性は、ある時、こう言われました。


「内藤さん、わたしはいつ死んでも良いのです。 しかし・・・・今、子供と母がいますので、死ぬに死ねないのです!」

その方は、末期医療の‘ホスピス’という専門の病院に入院されていましたが、その病院に入った人の寿命は、平均で2週間といわれているところに、5年以上も暮らしていました。

そして、その女性は、こんなことも言われていました。


「女性は本当に強く、男性はモロいということがよくわかりました。死ぬかもしれないという恐怖心で、夜中の3〜5時にナースコールを鳴らすのはすべて男性でしたから・・・」

ようするに、一度眠ってしまうと、それっきりそのままあの世に行ってしまうのではないか?という恐怖心から、誰かに近くにいて欲しいと思うこころの状態をさしているのです。

この女性の言葉を実証するように、もし、医師が余命を切った場合、そのままその言われた月数で死ぬ確率の高いのは、女性より男性なのです。


ここで、店主の言いたいことは、医師の余命というものは本来まったく当てにならないことであり、生きる意志が強ければいくらでもはずせるということなのです。


先のコラムで紹介した加藤清さんなどは、抗がん剤も放射線もすべてやって、体力も気力も最低に落とされた人でも救っていたのですから、‘助からない’とかたくなに思い、自分で自分の生命力を奪う墓穴だけはほおってほしくないのです。

店主個人としては、会社の経営者や責任ある立場の人以外は、少なくとも本人直接には‘余命’を宣告するのは適切ではないという考えなのです。



ここに、考えさせられる1人の末期ガンの女性が回復した過程を紹介してみたいと思います。


その女性は、実は、整体法を極めた日本が世界に誇る医聖であり、このコラムでも紹介したあの野口晴哉(はるちか)氏自身の奥様の体験なのです。

野口先生の奥様がまだ若い頃、待ちに待った待望の女の赤ちゃんが生まれたのですが、不幸なことに4歳の時、事故で亡くなってしまったのです。

その精神的なショックが重たかったのか、ほどなく乳がんを患い、経過も悪く、癌は全身に飛び散ってしまったのでした。

そして、末期症状の腹水も溜まり、お腹がパンパンに膨れ上がり、寝た切りの状態になりました。


しかし・・・・

あの人間の体のメカニズムを誰よりも知りつくしていた野口先生自身は、そのような状態でも妻に対して何もすることはなかったのです。

それまで、幾多のガン患者に対しても施術をされてきた先生自身なのに・・・・

ただひたすら何かを観察するかのように、妻の行動をじ〜と観ていたのでした。


そして・・・

本当に最後の状態に近づいた時についに先生が妻に対して始めてしたこと。


それは・・・・

何もできない、ただ、寝ている状態の妻に対して、その妻が唯一楽しみにしていたもの・・・それが‘羊かん’を食べることだったのですが、その羊かんを病院の人が妻の所に直接持ってこさせるのを意図的にやめさせたのです。

そして、その羊かんを‘わざと’に数メートル離れた棚の上に置き、妻に自分でなんとか取りにいかすように仕向けるのでした。

しかして、その棚の羊かんが取れるようになると、次は、もっと遠い所にわざとに置き、それができれば、もっと遠い所に置き・・・・

ということを繰り返させたのです。



野口先生は、一体、なぜ、こんな理不尽なむごいことを妻に対してなしたのか?

そうです! 自分でなんとかする! という気力と意志を強めて欲しかったのです。


自分はもうダメだ! 何にもすることができない! という勝手な思い込みが、免疫力、脳内ホルモン、自律神経を必要以上に破壊してしまうことを阻止したかったのです。 

そして、夫婦いっしょになって公園や大自然の美しい景色を見ながら散歩し、もっと生きることの希望を見出すようにしたのでした。

その妻は、腹水パンパンの余命6カ月以内と医師の誰もが余命を切る中で、なんと92歳の最近まで生きられたということなのです。


よろしいでしょうか?

店主の研究では、ガンを治しているプロほど、ガン患者に対して、ジ〜としているのではなく、とにかく動け! と言うのです。

体温が大切だという問題に対しても、ジ〜とベットで寝てばかりいれば、体温を起こす一番大事な筋肉もゲッソり落ちて、悪循環の極みなのです。

ですから、ガン患者ほど、適度に動かねばならない人もいないというのがガン治しのプロの‘常識’なのです。


また、余命というものほど、まったく信じるに及ばぬものであり、あなたがもしガンになっても、もっとひどい末期の方でもドンドン長生きしている人がたくさんるということを知らねばならないのです。

そして、長生きすることだけが人生でもなく、仮に余命通りに亡くなることがあっても、その残された生を十分全うすれば、100歳までボ〜と何の感動も達成感もなく、ただ生きていました、という人よりも内容のある人生ならそっちの方がいいかもしれないのです。

吉田松陰などは、30歳の人生でしたが、人生密度は300歳以上あったように思います。

日本がどうなるかわからない時に、日本の行く末を担う人材を5年以内で育くんだのですから・・・・



ところで、・・・・・

この‘病気’という現象も、すべて人間の成長の過程に組み込まれていますので、しっかり認識しなければなりません。

人間は、食べている食物がそのままが血となり、肉となるので、食事がすべてだ!と言い張る人も中にはいますが、それは極論というものです。


‘体温が高ければどんな病気にもならない’‘ストレスがすべての病気を作る’的な本と意見がほとんどを占めている昨今ですが、それはどう考えてもほんの一部の真理なのです。

それをコラムでクドクド説明してきましたが、毎日の食事の中で、同じ職場や環境で食事をしている夫婦は、ほとんど同じ食事を共有している中で、なぜ、旦那様がガンになって奥様はいたって健康なのか?

という、あまりにも当たり前の事例を持ち出し始めると、とたんに主張のトーンが下がる人を見かけるのですが、‘体質’ということで終結してしまう人も考えものです。


仮に糖尿やガンになりやすい遺伝子を持っていたとしても、それはあくまで一般の健常人と比べて‘なりやすい’ということで、必ずなるという‘絶対性’はまったくないのです。

これは、講演会でも説明したコレステロールもそうで、あれだけ白血球の数も個人差があり、‘コレステロールというものが粘膜やステロイドホルモンを作る非常に重要な因子である’ということを理解せず、ただ単に今の基準値というものに薬の力で無理やり落とし時始めると、粘膜が薄くなってポリープができやすくなるなどの弊害を作るということをまったく知らないのです。

ですから、これを良心的な医師の方々は、さかんに警告しているのです。

コレステロールの低い人にガンが多いという激然たる事実を・・・・・


皆さんには、そのような意味も込めて、ご自身の目で真実を見極めて欲しいのです。

コレステロ−ルに関する考えは、将来、今の基準とまったく違ったものとなることを店主は強調しておきたいのです。

アメリカなどは、医療保険制度が崩壊していますので、ちょっとした病気でも数万円の請求書が来て、それこそ家計が破たんしてしまいます。


ですから、アメリカ人は病気ができないので、サプリメントにやたら詳しく関心があるのですが、日本は病気になればお医者様に診てもらうと治るという盲信がありますので手に負えないのですが、血圧や糖尿の薬で、飲んで治るというものなど世界に一つもないということを理解しなければなりません。

すべて症状を抑えるだけの対処療法にしかなっていないということを認識し、自分も一生懸命お勉強し、真にすぐれた家庭医学の礎を作って頂きたいと思うのです。

特に、店主が考えている脳の機能低下は、あらゆる疾患の川上であり、根本原因になっていますので、脳の活性化に注目してお勉強されると一番効果的だと考えます。