前回までは、体温に焦点を当てた人間の神秘についてお話をさせて頂きました。
ところで、老化研究所の結論は、元々、サルの実験をしている時にヒントがあったのです。
それは、お腹一杯食事を食べさせた群と、30%量を減らした群との比較において、数年経つと明らかに老化現象に差が認められたのです。
満腹食べた群は、毛並みもボロボロで、眼もトロンと力を失っていたものが、カロリーカットをした群は、毛並みもツヤツヤ、眼にも勢いがあったのです。
そこで、研究者は、両者の違いを徹底的に比較したところ・・・・・・
‘体温の差’が大きくクローズアップされ、低体温に若々しいサルは抑えられていたのでした。
この結果をもとに、ひょっとして、人間にも同じことがいえるのではないか? と考え、体温の差を観察するようになったのです。
そして、ここで重要なことが判明したのです。
つまり、体温が高いということは、必要以上にカロリーを取る為に、体がその余分なエネルギーを熱エネルギーに変換して脂肪を溜めこまなくしようと必死になったり、食品を消化分解するために酵素の無駄使いを強制し、老化を促進し、寿命を短くしているということでもあるのです。
これが、お腹一杯食べることの怖さであり、現代病を生む出す元凶となっているのです。
店主は、ここ数年来ず〜と2食できていますが、まったく問題なく、180cmの体を維持できていますし、必要以上に食べれば、体が重たく、寝なければだるくて余計に苦しみます。
もっとズバリいえば、3食お腹いっぱい食べるから8時間以上寝なければ体が持たないのです。
ある超大物は、
「朝の7時に食事をすれば夜の7時に、朝の8時なら夜の8時というように12時間あけて、1日2回食事をするのが良い」
と言っており、理屈は確かに合っているのですが、自分の体で検証してみなければなりません。
どんなに尊敬している人でも、言われたことを‘鵜呑み’にすることは絶対ダメで、自分の目と体で検証するのが鉄則なのです。
人それぞれ体質、環境は違っていますし、その考えが必要な時と、真逆のほうが適切な時があるからです。
すべては、‘事実’に重点を当て、客観的に検証することが何より大切です。
言われたことをまずは実践してみて、どうしても改善できない状況なら、単純な的外れか、何かが足りないということを認める素直な心が必要です。
それでは、今回のテーマに入っていこうと思います。
今回は、来年のウイルスによる危機に焦点を当てた内容をお話しようと思うのですが、ウイルスに対抗するために知ったある秘密兵器があるのです。
その秘密兵器を知るに及ぶキッカケをまずお話したいと思います。
11月の終わり、ある方から「内藤さん、今度うちに元インド大使館関係者がくるのですが、来られませんか?」というお誘いがあったのです。
それで、質問したのです。「何の話をしに来られるのですか?」と。
すると、「わたしもよく知らないのですが、‘センダン’という植物とか何とか言ってたように・・・・」
「センダンですか!」 その名前を聞いた瞬間、店主は、思わずうれしくなってしまったのです。
実は、そのセンダンという植物こそ、このコラムで何度も登場しているあの記憶力が飛びぬけていた南方熊楠がもっとも愛し、自分をいつもセンダンの花にたとえていたのですから・・・・
( ※ 熊楠の臨終間際に頭上に見えていたものこそ・・「南方熊楠記念館・晩年」で確認。)そして・・・・
そのセンダンについて少し調べてみたのですが、これがまさにビックリの連続でした。
以前から、‘蚊が一匹も近寄らない神秘の木’ということは知っていたのですが、昆虫(害虫)を遠ざける忌避効果のスゴさからしてビックリものなのです。
かつて、・・アフリカのスーダンでイナゴの大発生が起り、葉っぱという葉っぱを食べつくし、それで飽き足らず、果ては牛まで食べていくくらい怖い大群が去っていった時のこと・・・
その通過地点の植物はまるで壊滅状態にも関わらず、ある木だけが緑色の葉っぱを満面に満たし、何ともないまま立っていたのでした。
そうです! それこそが、この‘センダン’という木だったのです。
では、なぜ、恐ろしいイナゴですらこのセンダンの木の葉っぱに近寄ろうとしなかったのか?
その秘密は・・・・・
センダンのエキスを少しでも食べてしまうと、幼虫からサナギ、成虫になる過程で、必ず‘奇形’にしか育たず、まともな成虫化ができないのです。
ですから、このセンダンの木や葉っぱをエキスにしたものを家庭に置いておくと、蚊やゴキブリ、はては恐ろしい白アリまでが、臭いで本能が危険を察知し、来なくなってしまうのです。
アメリカの研究では、この忌避効果は、何十万種類の植物中、センダンがダントツNO1だということで、この植物は、今後、研究の余地が多分にあるのです。
ところで、・・・・
このセンダンという植物、それだけでは収まりませんでした。
なんと、ウイルスに対する効果が、異常なくらいすばらしかったのです。
かつて国立感染症研究所にいたウイルスの権威・根路銘さんによれば、このセンダンの葉を煎じたエキスを4000倍に薄めた濃度でもスペイン風邪クラスすら抑えられると報告しています。
この植物の葉っぱを乾燥させお茶にしたものを煮たり、種をすりつぶしオイルにしたものを噴霧器で部屋中に散布すると、ウイルスはたちまちのうちに消滅してしまうことになるのです。
当然、お茶の煮た後のティーパックは捨てず、お風呂に入れたり、ゴキブリの通路、軒下の通気口の所に置いておけば菌対策やシロアリ対策にもなります。
ちなみに、人間やトンボ、カエルなどにはまったく無害とされるのですから、まさに神秘としかいいようのない植物なのです。
また、このセンダンの葉っぱのエキスをマイペットやミスト形式にして商品化したものもあるようですので、ぜひ、活用されると良いでしょう。
かつて、このコラムで紹介した大幸製薬の‘クレベリン’なども有効ですが、揮発しやすく、持続性が短いので、断然、このセンダンのエキスが長持ちするということでもイチオシの優れモノとなっています。
お年寄りの多くいらっしゃる家庭や環境には、特に必要なものとなるでしょう。
最後に、余談ですが・・・・・・
このセンダンを先の何十万匹殺されていった牛や鶏に使用していてれば、まったく殺さずに済んだはずなのに、行政は絶対認めないし、採用しないのです。
その理由は、・・・・