店主 内藤
世の矛盾、スジの通らない事に店主・内藤が吠える!
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痛快!店主のひとりごと
店主のひとりごと Vol.177
からだを冷やす能力
2010.12.11

前回は、36度以上の体温にも関わらず手足が冷たいという‘冷え性’よりも、さらに内容が悪い36度以下の体温である‘低体温症’の人が・・・・・

なぜか、健康で長生きしているという驚愕の事実をアメリカの国立機関の調査で判明したことをご紹介しました。


実は、・・・・・・この事実に潜む生命の神秘を悟らせてくれたのは、今年の7月、店主の身内が血圧で、上が50、下が24というもう死ぬ寸前まで体力が無くなっていた時のこと・・

見舞いに訪れた時、そっと手と足を触るとビックリ仰天するくらい冷たかったのです。


その冷たさは、まさに異常としか言いようのないもので、冷蔵庫に1時間以上冷やしたものを今持ってきたのか?と疑わざるをえないくらいのレベルで、看護師の方々も驚くありさまですから・・・

死体でもこんなに冷たくはならないのに、なんでこんなに冷たいのだろう??  と考えていた時、ふと、体温を表示する機器の数値に目をやって2度ビックリ!!


手足は‘氷’のように冷たいのに、なんとその体温は36.4度を示していたのです。


これは一体どういうことなのか?と??マークで頭の中が一杯になってしまったのです。


室温が26度くらいはあるのに、体の手足だけこれだけ氷のように冷たくする理由は一体何なのか?

ず〜と考えていました。・・・・・そして、ある時気づいたのです。


「アっ! 風邪の時と同じ原理で脳が体を守っているのだ!」 と。


皆様、よろしいですか。 手足が冷たくなっているのは病気のためではなく、自分を守るための脳の命令なのです。

体力が限界まで落ちようとしたとき、脳は体を守るために体温は保持して自分と内臓を守りながら、手足のワット数を下げ、必要以上の体力の消耗を抑えようとしているのです。


決して、身内の手足が動脈硬化や血栓によって血流が悪くなって冷たくなっているのではないのです。


それが証拠に、その7月の危機を何とか超えた身内は、今、血圧が上が112、下が70と正常値を示し、食生活も変えず、何の薬も飲まず、手足は通常の温かさを回復させているのですから・・・


そして、アメリカ老化研究所の長生きした数万人のデータ解析の結果、共通項目として‘低体温の人’という記録を見た瞬間、確信をもったのです。

世間一般、医学専門家の言っていることは、真の生命の働きをまったく理解できていないと・・・


‘冷え’よりも内容の悪い‘低体温’の人が、いかにエコモードで、そして、熱を起こすべき時に起こして難を逃れているかを・・・・

ということで、究極は、やはり、‘脳の機能’に健康はほとんど決定されているということを・・・


ところで・・・

皆さんは、健康診断の時、よく見る‘白血球の数’の正常値をご存知でしょうか?

「エっ! いくつくらいだったっけ!」と、まず覚えておられないでしょう。


今、一度調べて頂きたいのですが、

男女とも‘3500〜9200’という数値が掲げられているのです。

どうですか?  ビックリしませんか?

3500と9000では、まるで3倍違うし、3500という人は、まさに抗がん剤をひたすら打った時の数値です。

簡単な話、血液中の免疫という軍隊が9000の人の3分の1です。

3000あたりになると、空気中のいろんな雑菌、結核菌の感染まで起こるような数値です。


その3500でも正常値ということは、そのような数値でもまったく感染が起こらず、なんの疾患も起こっていない人も多くいた、という‘事実’から割り出された数値だったはずなのです。

ここで通常考えられるのは、その少ない白血球という軍隊の数でも体温がある程度高いことによって動き回っていることができ、事なきをえているのでは? という推測です。

しかし・・・・


事実は、やはり、違っていたのです。

その極端に少ない白血球でも健康な方の中には、体温が低い方もおられたのです。

ここに、医学専門家の先生方も答えられない神秘が横たわっているのです。


でも、答えは明白! 危ない時には、脳が一気に体温を上げて一瞬でウイルス、雑菌を駆逐しているという現象が起こっている、という間脳視床下部のまともな働きがあるのです。



ついでにもう一つ・・・・

今の世風としては、何でもかんでも‘ストレスが病気の最たる根源’とオウム返しで説明する人が多いのですが、

では、北朝鮮の草を食べているような貧困階級の人達は、毎日、今日死ぬか、明日死ぬか、という極端な栄養失調、そして、これからの冬はマイナス10度、夏は38度で薄着でエアコンも何もしていない状態で、

‘命がけのストレス’を抱いているにも関わらず、糖尿、ガン、アトピー、リューマチのような現代病がまったく皆無に近いのはなぜなのかわかりますか? と店主はいつも質問するのです。


このような極端な事象を観察してはじめて命の神秘に気づくのです。

そうです! アマゾンの原住民も同様で、このような極端な気温の高低や脳の本能の座がフル回転しなければならない環境にいるからこそ、いかなるウイルス、雑菌が少々体内に侵入してこようがまったくビクともしない野生動物並みの強い脳になっていくことができたのです。


現代人のわたしたちは、ちょっとしたストレスで、すぐに自立神経失調症、‘うつ’になってしまうくらい‘耐久性のない弱い脳’になってしまったことを知るべきなのです。

恵まれた快適な生活という恩恵を受けた代わりに、脳の耐久力を失っていったのです。



ということで・・・

今回は、店主の身内の体が教えてくれた体の謎についてお話をさせて頂きましたが、あの‘氷’のように冷たくまでするという現象は今もって神秘としかいいようのないものでした。


熱の発電をしている‘ミトコンドリア’は、どうも暖房以外にも‘冷房’する機能までが備わっているようなのです。

通常、脳に酸素が入らなくなってしまうと5分で脳細胞は壊死して再生不可能となってしまいますが、たまたま雪山の登山とか氷下の池に落ちて1時間以上経っていたにも関わらず、何の障害もなく復活できたという話があるように、熱を極限に奪って氷のようにして細胞の死を防ごうとする機能があるということを学ばせて頂いたことに感謝しています。

皆さんも、体(脳)は、一切無駄のない活動をしていますので、今、体に起こっている発疹も血圧が高いこともすべて、何かを守るために‘調整’しているのだ!と考え、注意深く観察されることを切に願う次第です。