今回も、わたしたちの固定観念を打ち破るお話をひとつしてみたいと思います。
先日、たまたま来店されたお客様とお話をしていた時のこと・・・・
「この頃、旦那様とお話をする機会がまったくないのですが、忙しいのですか??」
「そうなんよ〜! 主人は、夜遅くまでガスの集金で大変で、あっち行ったり、こっち行ったりと・・・」
「そうなんですか!? みんな銀行の引き落としにしてくれないんですかね〜!! 」
「いろんなお客さんがいるので、なかなか難しいのが現状で、しかも、そんな方に限って支払いが・・」
「そこんところで、いつも主人と頭も痛めているんですよ〜〜!」
と、何気ない世間の会話が繰り広げられていたところ、その後、そのご婦人は、店主の目を大きく見開かせるような一撃を解き放ったのでした。
その展開はこうです。
「その集金回収に頭を痛めていたある時、主人がどこかのテレビ放映で流れていた内容に大いにヒラメキを感じ、ひょっとしてこれなら・・と早速集金業務に試しだしたんですよ。」
すると、実際、予想もしていなかった回収率を出し始め、まさに画期的な成功を収めだしたというのです。
さて、ここで、そのご主人様は、どのような方法をヒラメき、ガスの集金回収率を上げたのでしょうか??
この方法は、人間の心理を非常にうまくとらえたすばらしい作戦といえるのですが、まさに、先に紹介した‘引き受け気功’の藤谷先生が唱えている「タライの法則」そのものが当てはまるのです。
すなわち・・・
「タライの水は、こちらに引き込めば遠くへ去っていくし、アッちに行け!と遠ざければこちらにやってくるということがこの世の法則である」と説くあの原理です。
通常、集金に行くときの想いは、まさに「何とか代金を回収してやろう」という‘奪うこころ’なのです。
これでは、相手にもそのこころがビンビン心に突き刺さり、逆に身構えて、何とか払わずにおこう!という気になってしまいます。
しかし・・・・
その主人がした行動とは・・・・
家の中にあるもので、自分たちにとって必要でありそうにないもの、しかし・・・そこそこ価値のありそうなモノを、その未払いのお客に
「いつも大変お世話になっております! いつもガスをご利用して頂いております感謝に、今日はこの○○を進呈させて頂きます!」
と、満面の笑顔で差し上げるようにしたのでした。
すると・・・・
「すまんな〜〜、 払いが悪うて!! はよう返すようにするけん、今日はこれだけ払っとくけん、勘弁してや〜」
と、ニコニコとすまない顔で素直に支払に応じるようになる傾向に明らかになったと・・・
人の心を動かすヒントは、こんなところに隠されているのかもしれません。
ちょっと前に広告の一大ブームを作った天才コンサルタント・神田昌典氏の表現方法であった
「お金が有り余っている人は、この広告を見ないで下さい!」
「この内容を実践するとあまりに痩せスギる危険性があるので、細っている方は見ないで下さい・・」
などの人間の知りたい願望の逆を突いた画期的な表現法も今は当たり前となってきたのですが、その表現に慣れきっていた店主にも、先の主人の方法論は気づきませんでした。
ただ、・・・この内容というのはガン治療にもそのまま当てはまるのです。
つまり・・・
抗ガン剤や放射線治療のように、ガンを殺そうとするものに対しては、ガン細胞も生き物であるので必死になって抵抗しようとします。
そして、だんだんときつい抗がん剤や放射線量を多くしていけばしていくほど凶暴化の度合いも大きくしてしまうのです。
これは、結核菌に対する抗生物質が効かなくなってきている現実とまったく同じことの繰り返しをしているのです。
ガンは、酸欠に追い込まれていった正常細胞のなれの果ての姿であり、かわいそうな細胞たちであることが究極の本質なのです。
逆に、憐れんであげなければならない細胞たちなのです。
ただ、実際は、ガンのエサであるブドウ糖に変わりやすい食事の摂取を控えたりすることは理想であるのはもちろんですが、ここにまさに「敵に塩を送る」療法で、画期的にガンの治癒を果たしている世界的にも稀有な人物がいるのです。
その方については東京の講演会で説明したのですが、次回、改めて詳しく説明することにしましょう。