さて、前回までに1000人の従業員がいる工場で、10年間の長期間にもかかわらず
‘‘腰痛発生者ゼロ’’
の偉業を達成したある博士の秘密の体操について紹介しました。
その体操を考え出した原点に、「ストレスは背骨に溜まる」という発想があったのです。
単なる運動不足やストレスは、いろんなところに筋肉の緊張をもたらし、それが首、手首、足首の硬直として影響し、同時並行で背骨の筋肉にも悪影響を出していたということです。
そして、博士は、計算し尽くした綿密なる運動を考案したのです。
その運動が・・・
●まず、うつぶせに寝て、足を誰かに固定してもらい、体を上に上げ可能な限りそらすことを50回。
●次に、仰向けになって、上体を起こし、可能な限り前に倒すこと30回。
という、実にシンプルで難しい動作がまったくないものだったのです。
ここで、この運動の重要なコツの部分ですが・・・
☆上体をそらすときに、曲げることのできる最高まで達した時に決して止まらず、すぐに元のうつ伏せ状態に戻るということです。
からだを限界までそらしてそこでじ〜っと耐えることのほうが有効性が高いという感覚がありますが、そうではないのです。
博士は、この運動を‘ギックリ腰’をまさに起している人にもさせ、ギャーギャー叫んでいる中でも改善してきたのです。
整体師の先生は、「ギックリ腰を起こす人などは、腹筋を鍛えると良い」という指導をされる傾向がありますが、・・・
どうも‘背筋’を鍛えたほうがはるかに有効である可能性があります。
この運動法を実施すると、なぜか‘うつ病’までが改善するという報告すらあります。